※当サイト「食品業界の外国人採用ナビ」は情報提供および専門事業者のご紹介を目的としたメディアであり、行政書士・弁護士等の有資格機関ではありません。在留資格(ビザ)申請の代理・書類作成・取次および職業紹介そのものは行わず、実際の可否判断は出入国在留管理庁等の審査機関に帰属します。提携先からの掲載料・送客手数料(定額)等により運営されておりますが、契約や手続きは受入企業様と提携事業者間の直接契約となります。詳細は利用規約をご確認ください。
関西の労働力不足は2050年に約336万人へ。食品・外食・農林水産の現場が今から備える特定技能人材の採用と定着
「求人を出しても応募が集まらない」「採用できても数年で辞めてしまう」。食品製造、外食、農林水産の現場では、こうした悩みがすでに日常になっています。
2026年10月7日、アジア太平洋研究所が発刊した「関西経済白書2026年版」で、関西の労働力不足に関する長期推計が示されました。この記事では、その内容を踏まえ、食品・飲食・農林水産分野の経営者や採用担当者が今から準備しておきたい外国人材(特定技能)の採用と定着のポイントを整理します。
この記事でわかること
- 関西の労働力不足に関する最新の推計の概要
- 「外国人材に頼るだけでは足りない」と言われる理由
- 特定技能と育成就労を見据えた、現場の採用・定着戦略
- 採用前に確認したい法的・実務的な注意点
1. 関西の労働力不足は「2050年に約336万人」と推計
アジア太平洋研究所(大阪市)の「関西経済白書2026年版」によると、人口動態・賃金・生産性をもとに、製造業、建設、医療・福祉、宿泊・飲食など6産業の労働需給を推計した結果、関西では2050年に約336万人の労働力が不足する見通しです。
不足規模は段階的に拡大
| 時期 | 労働力不足の規模(推計) |
|---|---|
| 2029年 | 約5万人(不足に転じる) |
| 2030年 | 約14万人 |
| 2040年 | 約168万人 |
| 2050年 | 約336万人 |
就業者数は2025年の約1,104万人から2050年には約877万人へ減少する一方、労働需要は約1,073万人から約1,213万人へ増える見込みです。
賃上げ・生産性向上でも約118万人が不足
注目すべきは、賃上げや生産性向上を進めても、なお約118万人の不足が残るとされている点です。つまり「業務の効率化だけ」「待遇改善だけ」では埋めきれない規模の課題であり、複数の施策を組み合わせる必要があります。
また、高齢化により医療・福祉の労働需要が大きく膨らむため、他産業との人材の取り合いが一層激しくなることも懸念されます。食品・外食・農林水産の現場も例外ではなく、限られた人材をどの業界が確保するかという競争が強まっていくと考えられます。
出典:産経新聞「深刻な関西の労働力不足、2050年に336万人 外国人材頼みも限界 育成と定着がカギ」(2026年10月7日)
https://www.sankei.com/article/20261007-ZGYR7MWYBFLIBDEBIQSUI2HCDY/
2. 「外国人材に頼る」にも限界がある
ここまでの状況から、外国人材の活用に期待が集まるのは自然な流れです。ただし、白書では外国人材だけで不足を埋めることの難しさも指摘されています。
必要な受け入れ規模は現状の約4倍
2025年時点で関西の在留外国人は約70万人、そのうち就業者は半数程度とされています。研究統括の稲田義久氏は、外国人材だけで不足を補うなら、現状の約4倍規模の外国人の流入が必要だと説明しています。
現実的には、この規模の受け入れを達成するのは容易ではありません。しかも、人材を求めているのは日本だけではなく、アジア各国との人材獲得競争も激しくなっています。
白書が示す「組み合わせ型」の対策
白書では、次のような施策を単独ではなく組み合わせて進める必要があるとされています。
- 実質賃金の上昇と生産性の向上
- 外国人材の活用(高度人材の受け入れを含む)
- 国内の理系人材の育成
- 各府県による外国人材の定着支援の充実
食品・外食・農林水産の事業者にとって重要なのは、「採る」だけでなく「育てる・定着させる」まで一体で設計することです。人材獲得競争が続くなら、選ばれる職場づくりそのものが採用力になります。
3. 食品・外食・農林水産の現場で「特定技能」が果たす役割
外国人材の在留資格のなかでも、現場の即戦力として期待されているのが特定技能です。
特定技能のポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象分野 | 飲食料品製造業、外食業、農業、漁業など(分野ごとに要件あり) |
| 求められる水準 | 分野ごとの技能試験・日本語試験(またはそれに相当する修了実績)への合格が基本 |
| 特徴 | 一定の技能と日本語力を備えた人材を、即戦力として受け入れられる傾向がある |
| 留意点 | 支援計画の作成・実施、各種届出など、受け入れ機関側の義務がある |
※対象分野や要件は改定される場合があります。最新の情報は出入国在留管理庁の公式発表をご確認ください。
2027年4月移行予定の「育成就労制度」にも要注意
技能実習制度に代わる育成就労制度は、2027年4月の移行が予定されています。育成就労は、人材の育成から特定技能への移行までを見据えた制度設計とされており、「育てて定着させる」という発想がこれまで以上に重要になります。
制度の運用詳細は今後も公表・更新される可能性があるため、採用計画を立てる際は出入国在留管理庁や厚生労働省などの公的発表を随時確認してください。

4. 今から取り組みたい「採用」と「定着」の実務ポイント
労働力不足が長期化する見通しのなかで、場当たり的な採用では限界があります。次のポイントを事前に整理しておくと、受け入れ後のミスマッチを減らせる傾向があります。
採用前の準備
- 受け入れ分野・業務内容の整理: 特定技能で従事できる業務範囲に自社の業務が合致しているかを確認する
- 労働条件の明確化: 賃金、勤務時間、休日、社宅の有無などを、外国人材にもわかりやすい形で整理する
- 労働条件明示ルールへの対応: 法令に沿った書面での明示を行い、母国語や平易な日本語での説明も検討する
- 受け入れ体制の確認: 生活支援、相談窓口、日本語学習の機会など、支援の担当者と手順を決めておく
受け入れ後の定着施策
- 現場でのコミュニケーション設計: 指示語・専門用語をやさしい日本語に言い換える、マニュアルを図や写真で整える
- 評価・昇給の見える化: 技能の習得に応じたキャリアパスを示し、長期就労の動機につなげる
- 生活面のフォロー: 住居、医療、行政手続き、地域との関わりなど、仕事以外の不安にも目を向ける
- 定期面談の実施: 早期に悩みや不満を把握し、離職の芽を小さいうちに対処する
これらを丁寧に行うことで、離職の抑制や職場への定着が期待できます。ただし、個々の状況により結果は異なり、効果を保証するものではありません。
5. 採用を成功に近づけるための「パートナー選び」
外国人材の採用は、在留資格の選択、人材の募集・選考、申請手続き、入社後の支援と、必要なプロセスが多岐にわたります。自社だけで抱え込むと、担当者の負担が大きく、手続き上のミスも起こりやすくなります。
なお、これらの手続きにはそれぞれ守るべき法令があります。
- 在留資格(ビザ)の申請手続き: 行政書士などの有資格者が行います
- 人材の職業紹介: 有料職業紹介の許可を受けた事業者が行います
パートナーを選ぶ際は、「どの手続きを誰が担当するのか」が明確か、そして自社の業界特有の事情を理解しているかを確認することが重要です。
まとめ:即戦力外国人材の採用と定着なら「スキルディッシュ」がおすすめ
アジア太平洋研究所の「関西経済白書2026年版」は、関西の労働力不足が2030年に約14万人、2050年には約336万人に達すると推計しています。賃上げや生産性向上を進めてもなお約118万人が不足する可能性があり、外国人材だけに頼るのも現実的には限界があります。
だからこそ、事業者には次の姿勢が求められます。
- 賃上げ・業務改善・外国人材の活用を組み合わせて考える
- 「採用」だけでなく「育成と定着」まで見据えた体制を整える
- 育成就労制度への移行(2027年4月予定)を踏まえ、早めに採用計画を立てる
食品・外食・農林水産の現場で外国人材の採用をご検討なら、業界に特化した支援を受けられる食品業界特化型 外国人材総合支援サービス「スキルディッシュ」もぜひご検討ください。
💡 スキルディッシュをおすすめする3つの理由
- 現場理解・日本語能力を備えた「特定技能」即戦力人材が充実
食品・外食・農林水産の現場で活躍が期待できる、特定技能人材を紹介しています。日本語でのコミュニケーションや現場理解を重視した人材との出会いが期待できます。 - 食品・外食・農林水産などの業界特有の労務・現場条件に精通
衛生管理、シフト勤務、繁閑差、季節変動など、業界ならではの労務・現場条件を踏まえたご相談が可能です。ミスマッチの低減につながる傾向があります。 - ビザ申請・行政手続きから採用後の定着フォローまでワンストップ支援
在留資格の手続き、各種届出、入社後のフォローまでを一貫して相談できます。複数の窓口を行き来する負担を軽減できます。
※在留資格(ビザ)の申請手続きおよび職業紹介は、法令に基づき許可・届出を受けた事業者・有資格者が実施します。ビザの可否は出入国在留管理庁等の審査機関の判断によるものであり、許可を保証するものではありません。
2050年を待たず、人材確保の競争はすでに始まっています。「自社の業務は特定技能の対象になるのか」「育成就労への移行にどう備えればよいか」など、採用計画や制度移行についてのお悩みは、ぜひスキルディッシュへお気軽にご相談ください。
※制度の内容は今後変更される可能性があります。最新の情報については、出入国在留管理庁・厚生労働省等の公的発表をご確認ください。

