飲食店の外国人スタッフとのトラブル対策|遅刻・まかない・接客中の私語を防ぐルール作りのコツ

当ページのリンクには広告が含まれています。

※当サイト「食品業界の外国人採用ナビ」は情報提供および専門事業者のご紹介を目的としたメディアであり、行政書士・弁護士等の有資格機関ではありません。在留資格(ビザ)申請の代理・書類作成・取次および職業紹介そのものは行わず、実際の可否判断は出入国在留管理庁等の審査機関に帰属します。提携先からの掲載料・送客手数料(定額)等により運営されておりますが、契約や手続きは受入企業様と提携事業者間の直接契約となります。詳細は利用規約をご確認ください。

「連絡なしで遅刻してくる」「まかないや備品の扱いが、店のルールとかみ合わない」「お客様の前でスタッフ同士が母国語で話し込んでいる」。外国人スタッフを迎えた飲食店で、こうした悩みを抱える店長・経営者の方は少なくありません。

こうしたトラブルの多くは、本人の人柄や意欲の問題というより、「ルールが共有されていない」「前提となる常識が違う」ことから生じる、いわばルールの解釈違いである傾向があります。

この記事でわかること:

  • 飲食現場で起きやすい3つのトラブル事例と、その背景・対策
  • 外国人スタッフに「伝わる」ルールの作り方(3つのコツ)
  • トラブルが起きたときの叱り方・伝え方のポイント
  • ルール運用で押さえておきたい労務面の注意点

 

目次

1. 飲食店でよくあるトラブル事例|背景と対策

現場で相談の多い3つのケースを、原因と対策とあわせて整理します。

事例考えられる背景対策(ルール作りの方向性)
① 連絡なしの遅刻・欠勤時間に対する感覚や、遅刻・欠勤時の連絡マナーの違い。「数分の遅れは問題ない」と受け止めている場合もある遅刻が店とチームに与える影響を具体的に説明し、連絡手段(電話など)と連絡期限を明文化する
② まかない・備品の私物化「余っているものは使ってよい」という認識や、店内の物と私物の境界線が曖昧なこと「食べてよいもの」「持ち出し不可のもの」を写真付きで掲示し、判断基準を可視化する
③ 接客中の私語・スマホ操作「仕事がない時間は自由時間」という解釈。手が空いたときの動き方が示されていない手が空いたときにやることのリスト(アイドリングタイムの業務)を作成する

※国や文化による傾向はあくまで一般的なものです。個人差が大きいため、「この国の人だから」と決めつけず、一人ひとりに確認する姿勢が大切です。

事例①:連絡なしの遅刻・欠勤への対策

「5分前行動を心がけよう」と精神論で伝えるだけでは、行動は変わりにくいものです。次のように具体化すると効果が期待できます。

  • 影響を具体的に伝える: 遅刻によって仕込み・開店準備がどうずれ込み、他のスタッフの負担がどう増えるのかを、図や数字で示す
  • 連絡方法を一本化する: 「電話で、始業◯分前までに店長へ連絡」など、手段・相手・期限を決める。メッセージアプリだと見落としが起きやすいため、運用ルールを店で統一する
  • 理由を聞く: 通勤手段や生活環境(始発・終電、住居との距離)に原因がある場合は、シフトの調整で解決できることもある

事例②:まかない・備品の私物化への対策

食材や備品の持ち出しについては、悪意がなくても「してはいけないこと」が伝わっていないケースが目立ちます。

  • 「食べてよいもの」「持ち出し禁止のもの」を写真付きでパントリーや休憩室に掲示する
  • まかないの対象・量・時間など、店のルールを入社時に説明し、書面でも渡す
  • 万一ルール違反があった場合も、まずは事実確認と再説明を行い、感情的に決めつけない

事例③:お客様の前での私語・スマホ操作への対策

手が空いた時間の過ごし方が決まっていないと、「やることがない=自由時間」と受け取られてしまいます。

  • テーブル拭き、カトラリー・おしぼりの補充、メニューの整頓など、手が空いたときのタスクリストを作る
  • 接客エリアでのスマホ使用や、お客様に聞こえる場所での私語についての基準を明確にする
  • 母国語で話すこと自体を一律に禁止するのではなく、「お客様の前では」「業務の指示や連絡は共通言語で」など、目的と場面を限定したルールにする

2. トラブルを未然に防ぐ「3つのルール作り」のコツ

「言わなくてもわかるだろう」は、外国人スタッフには通用しにくいものです。ルールは「可視化」と「共有」が基本になります。

① ルールを「1枚のポスター」にまとめる

分厚いマニュアルは、日本語が得意なスタッフでも読み込むのが大変です。遅刻・欠勤の連絡、身だしなみ、衛生、挨拶など、最低限守ってほしい5項目程度に絞り、イラストや写真を使った1枚の掲示物にして、バックヤードなど目につく場所に貼りましょう。

  • やさしい日本語+母語(または英語)の併記が有効
  • 文章を減らし、「やってよい例」「ダメな例」を写真で示す
  • 実際の運用を想定した例(「遅刻するときは電話」など)を入れる

② 「なぜそのルールがあるのか」をセットで伝える

理由が伝わらないルールは、納得されにくく、守られにくくなります。

例:「髪をまとめる」というルールの場合
「日本のお客様は料理への異物混入に非常に敏感で、一度の混入が店の信頼や評判に大きく影響するため」

衛生・安全・お客様満足など、店として大切にしている価値観とひも付けて説明すると、ルールが「押し付け」ではなく「仕事の一部」として受け入れられやすくなります。

③ ペナルティだけでなく「評価・インセンティブ」で行動を促す

ミスを指摘するだけでなく、ルールを守って働いているスタッフを評価する仕組みも有効です。

  • 「今月のMVP」など、チーム内での表彰
  • 皆勤・時間厳守・衛生管理の徹底などに対する手当やシフト面の配慮
  • 評価基準を事前に示し、全員にとって公平な運用にする

3. トラブル発生時の「正しい叱り方」

トラブルが起きたときほど、感情的な対応は避けたいところです。

人前で叱らない

人前で指摘されることを強く負担に感じる人は、国籍を問わず少なくありません。別室や休憩時間など、1対1で話せる場を選びましょう。

事実と期待を分けて伝える

  • 事実:「◯月◯日、連絡なしで30分遅れて出勤した」
  • 影響:「開店準備が間に合わず、他のスタッフが対応した」
  • 期待:「次回からは、始業の◯分前までに電話で連絡してほしい」

「いつも頑張っている点を認める → 改善してほしい点を具体的に伝える → 今後に期待していると伝える」という順番(いわゆるサンドイッチ話法)も、相手の受け止めやすさを高める方法の一つです。

伝わったかどうかを確認する

「わかった?」という問いかけに「はい」と答えても、理解したとは限りません。やさしい日本語を使い、「同じことが起きたら、どうしますか?」と本人の言葉で説明してもらうと、理解度を確認できます。


4. ルール運用で押さえておきたい労務面の注意点

ルール作りでは、現場の工夫に加えて、法令・雇用契約との整合性にも注意が必要です。

  • ペナルティの設計: 遅刻や規律違反に対する減給などの制裁は、就業規則に根拠を定める必要があり、労働基準法の上限規制(減給の制裁の上限)もあります。個別の運用は社会保険労務士などの専門家にご確認ください。
  • 賃金の取り扱い: 遅刻時間分の賃金控除(ノーワーク・ノーペイ)と、制裁としての減給は性質が異なります。混同しないよう整理しておきましょう。
  • 休憩・労働時間: 休憩時間の長さや取り方は労働基準法に基づくルールがあります。「休憩時間の使い方が違う」というトラブルを防ぐためにも、休憩の時間・場所・過ごし方を入社時に明確に説明することが大切です。
  • 労働条件の明示: 労働条件は書面で明示する必要があります。特定技能外国人の場合、本人が理解できる言語で雇用条件や支援内容を説明することが求められる場面もあるため、多言語対応を前提に準備しておくと安心です。
  • 制度の変更: 技能実習制度に代わる「育成就労制度」は2027年4月の開始が予定されています。制度の詳細や運用は今後も更新される可能性があるため、最新の法改正情報については出入国在留管理庁・厚生労働省等の公的発表をご確認ください。

まとめ:即戦力外国人材の採用と定着なら「スキルディッシュ」がおすすめ

外国人スタッフとのトラブルの多くは、国籍や性格の問題ではなく、ルールの未共有と前提のズレから生じます。遅刻・まかない・接客中の過ごし方といった身近な課題も、①ルールを可視化する、②理由とセットで伝える、③評価の仕組みを整える、④叱るときは1対1で具体的に伝える、といった工夫で、改善が期待できます。

ルールは、スタッフを縛るためのものではなく、「何をすれば正解か」をわかりやすくして、安心して働ける環境を作るためのものです。ただし、職場環境の整備によって、定着や離職防止の効果が必ず得られるわけではない点にはご留意ください。

💡 スキルディッシュをおすすめする3つの理由

  1. 現場理解・日本語能力を備えた「特定技能」即戦力人材が充実
    飲食・食品業界の現場で働くための知識や日本語能力を備えた特定技能人材を、ご希望の条件に応じて検討できます。
  2. 食品・外食・農林水産などの業界特有の労務・現場条件に精通
    シフト、衛生管理、まかない、繁忙期の対応など、業界ならではの現場条件を踏まえた相談ができます。
  3. ビザ申請・行政手続きから採用後の定着フォローまでワンストップ支援
    在留資格の手続きや行政対応、採用後のフォローまでを、提携する有資格者・事業者と連携して案内します。

※在留資格(ビザ)の申請手続きおよび職業紹介は、法令に基づき許可・届出を受けた事業者・有資格者が実施します。ビザの可否は出入国在留管理庁等の審査機関の判断によるものであり、許可を保証するものではありません。

「外国人スタッフの受け入れ体制を整えたい」「採用計画や制度移行(育成就労など)について相談したい」という方は、食品業界特化型 外国人材総合支援サービス「スキルディッシュ」までお気軽にお問い合わせください。


 

【ご注意・免責事項】
本記事で紹介している各種サービスの最新情報や詳細な契約条件については、必ず移行先の公式サイトにてご自身でご確認をお願いいたします。掲載情報には万全を期しておりますが、内容の正確性や安全性を完全に保証するものではありません。お申し込みやご契約の際は、あくまでもご自身の責任と判断において行っていただきますようお願いいたします。万が一、本サイトの情報によって生じたトラブルや損失等につきましては、当サイトでは一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。

フード採用編集部
食品・飲食・農林水産業界に特化した外国人採用・労務管理の専門メディア編集部。特定技能や育成就労制度の最新動向をはじめ、面接・労働条件説明の実務ノウハウ、助成金活用、入社後の定着支援まで、現場の課題解決に直結する情報を発信。「分かりやすく、実務で使える」をモットーに、企業の人手不足解消と外国人材の活躍をサポートしています。

カテゴリー

目次