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外国人雇用の「就労ビザ」とは?種類・違い・食品業界での選び方を解説
「外国人を雇いたいが、就労ビザを取ればどんな仕事でも任せられるのか」「ビザにはどんな種類があるのか」。初めて外国人雇用を検討する食品メーカー・飲食店・農林水産事業者の採用担当者から、よくいただく疑問です。
結論からいうと、「就労ビザ」という名称の在留資格は存在しません。働くことが認められる複数の在留資格(就労資格)があり、在留資格ごとに、従事できる業務の範囲が決まっています。
この記事では、主な就労資格の特徴と違い、食品・外食業界で押さえておきたい選び方のポイントをわかりやすく整理します。
この記事でわかること
- 「就労ビザ」の正しい意味と、在留資格の考え方
- 主な就労資格(技術・人文知識・国際業務/特定技能/技能/介護)の違い
- 技能実習から「育成就労」への移行(2027年4月予定)の概要
- 食品・外食業界でどの在留資格を検討すべきかの目安
1. 「就労ビザ」という在留資格はない?まず押さえたい基本
外国人が日本で働くには、就労が認められた在留資格を持っていることが前提です。ただし、一般に「就労ビザ」と呼ばれるものは、特定の在留資格の名称ではありません。
- 就労が認められる在留資格は複数あり、「就労資格」と総称されます
- 在留資格ごとに、従事できる業務や求められる要件が異なります
- 取得しても「どんな仕事でもできる」わけではありません
- 該当する在留資格は、本人がどんな業務に就くかとどんな経歴を持っているかによって決まります
⚠️ 在留資格で認められていない業務に従事させた場合、本人だけでなく雇用した事業者も、不法就労助長などの責任を問われるおそれがあります。採用前に、業務内容と在留資格の適合性を必ず確認しましょう。
2. 主な就労資格の種類と特徴
代表的な就労資格には、「技術・人文知識・国際業務」「特定技能」「技能」「介護」などがあります。このほか、「教育」「医療」「企業内転勤」「技能実習」などの就労資格もあります。
| 在留資格 | 主な対象・イメージ | 主な要件の目安 | 食品・外食業界との関わり |
|---|---|---|---|
| 技術・人文知識・国際業務 | いわゆる「エンジニアビザ」と呼ばれることが多い | 大学等で学んだ専門知識を活かす業務に就くこと | 商品開発、品質管理、通訳・海外営業など専門性のある業務 |
| 特定技能 | 16の特定産業分野で即戦力となる人材 | 技能実習2号の良好な修了、または分野別の技能試験と日本語試験への合格など | 飲食料品製造業、外食業、農業、漁業などが対象分野 |
| 技能 | 熟練した技能を要する職人的業務(調理師など) | 一般に10年以上の実務経験が求められる | 外国料理の調理師など |
| 介護 | 介護福祉士の資格を取得して介護施設で働く場合 | 介護福祉士の資格 | 食品業界では通常対象外 |
技術・人文知識・国際業務
この在留資格が認められるには、①大学等で専門知識を学んでいること、②その専門知識を活かす仕事に就くこと、の2点が必要です。そのため、専門知識を必要としない単純労働にあたる業務は認められません。 食品工場の製造ラインでの作業や、飲食店のホール・調理補助だけを任せたい場合には、原則として適さない点に注意が必要です。
特定技能
特定技能は、人手不足が深刻な分野で、一定の専門性・技能を持つ外国人を受け入れるための在留資格です。介護、ビルクリーニング、工業製品製造業、建設、造船・舶用工業、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業、自動車運送業、鉄道、林業、木材産業の16の特定産業分野が対象です。
「特定技能1号」が認められるには、技能実習2号を良好に修了しているか、特定技能の試験に合格していること、あわせて日本語能力に関する要件を満たしていることが求められます。
💡 特定技能1号の在留期間は通算で最大5年です。長期の雇用を前提とする場合は、この点を踏まえた採用計画が必要になります。
食品・外食・農林水産業の現場業務を担う人材を探す企業にとって、特定技能は現実的な選択肢のひとつです。

技能(調理師など)
調理師の場合は、在留資格「技能」が考えられます。取得には、一般的に10年以上の実務経験が求められるとされています。要件の詳細は料理の種類や経歴によって異なるため、個別の確認が欠かせません。
介護
介護福祉士の資格を取得し、介護施設などで勤務する場合に該当する在留資格です。食品・外食・農林水産業で使う場面は、通常ありません。
3. 技能実習は「育成就労」へ(2027年4月移行予定)
現行の「技能実習」制度は、2027年に「育成就労」制度へ移行することが予定されています。
育成就労は、特定技能1号の水準に達する外国人材を育成することを目的とした在留資格です。詳細な運用は今後の省令・運用要領等で明らかになる部分があり、現時点では「技能実習に近いイメージ」で捉えておくとよいでしょう。
| 項目 | 技能実習(現行) | 育成就労(2027年4月移行予定) |
|---|---|---|
| 位置づけ | 技能移転を通じた国際貢献が目的 | 特定技能1号の人材育成が目的 |
| 特定技能との関係 | 2号修了者は特定技能へ移行できる場合がある | 特定技能への円滑な移行が前提となる制度設計 |
制度改定の可能性があるため、最新の法改正情報・運用ルールについては、出入国在留管理庁等の公的発表を必ずご確認ください。
4. 食品・外食業界はどの在留資格を検討すべきか
業務内容別に、検討の目安を整理します。
- 商品開発・品質管理・海外営業など、専門知識を使う業務
→ 「技術・人文知識・国際業務」を検討(学歴・専攻と業務内容の関連性が審査のポイント) - 食品製造ラインや外食店舗での現場業務(調理・接客・製造など)
→ 「特定技能」(飲食料品製造業・外食業)を検討 - 農業・漁業の現場業務
→ 「特定技能」(農業・漁業分野)を検討 - 外国料理の本格的な調理を任せたい場合
→ 「技能」を検討(実務経験などの要件確認が必須) - 将来の人材育成を見据えた受け入れ
→ 技能実習から育成就労への制度移行の動向を確認しながら計画
在留資格を選ぶ際のチェックポイント
- 任せたい業務内容は、その在留資格で認められる範囲に収まっているか
- 候補者の学歴・職歴・試験合格状況などは要件を満たしているか
- 在留期間・更新の可否を踏まえた採用計画になっているか
- 受け入れ企業側の要件(支援体制・雇用条件など)を満たしているか
※在留資格の該当性の最終判断は、出入国在留管理庁の審査によります。初めての申請の際は、事前に行政書士などの専門家へ相談することをおすすめします。
まとめ:即戦力外国人材の採用と定着なら「スキルディッシュ」がおすすめ
「就労ビザ」という単一の在留資格があるわけではなく、「技術・人文知識・国際業務」「特定技能」「技能」「介護」など、業務内容と本人の経歴に応じて適した在留資格が決まります。食品・外食・農林水産業の現場業務では、「特定技能」が有力な選択肢となるケースが多い一方、技能実習から育成就労への移行など、制度は変化の途中にあります。自社の採用計画に合った在留資格を見極めることが、採用後のミスマッチやトラブルを防ぐ第一歩です。
食品業界特化型 外国人材総合支援サービス「スキルディッシュ」は、食品・外食・農林水産業の採用現場に即した情報提供と、提携事業者・有資格者によるサポートの窓口を担っています。
💡 スキルディッシュをおすすめする3つの理由
- 現場理解・日本語能力を備えた「特定技能」即戦力人材が充実
食品・外食・農林水産の現場を理解し、日本語でのコミュニケーションに対応できる特定技能人材との出会いが期待できます。 - 食品・外食・農林水産などの業界特有の労務・現場条件に精通
シフト制や繁閑差、衛生管理など、業界特有の労務・現場条件を踏まえた受け入れ設計を相談できます。 - ビザ申請・行政手続きから採用後の定着フォローまでワンストップ支援
在留資格申請などの行政手続きから採用後の定着フォローまで、一貫して相談できる体制を整えています。
※在留資格(ビザ)の申請手続きおよび職業紹介は、法令に基づき許可・届出を受けた事業者・有資格者が実施します。ビザの可否は出入国在留管理庁等の審査機関の判断によるものであり、許可を保証するものではありません。
「どの在留資格で採用すべきかわからない」「育成就労への制度移行に備えた採用計画を立てたい」とお考えの方は、まずはスキルディッシュへお気軽にご相談ください。貴社の業務内容や採用計画に合わせた、外国人材の受け入れ方法をご案内します。

