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外国人スタッフの生活支援が定着のカギ|マミーマートの表彰事例に学ぶ食品業界の外国人採用
「外国人材を採用できたのに、なかなか定着しない」「日本語や生活面の不安で早期離職につながってしまう」。食品製造、外食、スーパーマーケットなどの現場で、こうした悩みを抱える採用担当者や経営者は少なくありません。
千葉県では、多様な人材の雇用・就労に先駆的に取り組む企業を表彰しています。令和7年度の「千葉県男女共同参画・多様性社会推進事業所表彰」では、千葉県・埼玉県を中心にスーパーマーケットを展開する「マミーマート」が、外国人スタッフへの生活支援などの取り組みを評価され受賞しました。
この記事では、同社の事例をもとに、外国人材の定着に欠かせない「仕事の外」の支援の考え方を整理し、特定技能・育成就労の制度動向とあわせて実務のポイントを解説します。
この記事でわかること
- マミーマートが表彰された外国人スタッフ支援の内容
- 外国人材の定着に「生活面の支援」が重要な理由
- 特定技能の支援義務と、自社で取り組める支援の考え方
- 育成就労制度への移行を見据えた採用・受け入れ体制のポイント
1. マミーマートが評価された外国人スタッフ支援とは
約500人の外国人スタッフが活躍
千葉テレビの報道によると、マミーマートでは技能実習生や特定技能の外国人スタッフが約500人働いています。
同社の取り組みで特徴的なのは、仕事上の指導にとどまらず、日本での暮らしそのものを支えている点です。初めて来日する技能実習生は、言葉や生活習慣の違いに不安を感じやすくなります。そこで同社は、日本語学習の支援に加え、次のような生活面のサポートも行っています。
| 支援分野 | 具体的な内容(報道より) |
|---|---|
| 日本語 | 日本語の勉強を支援 |
| 医療 | 病院に行くときの付き添い |
| 生活ルール | ごみの分別など、日本で暮らすために必要なことのサポート |
「働いている間だけ」で終わらない関係づくり
もう一つの特徴は、支援が在籍期間で終わらない点です。3年、5年と働いた後に帰国した人ともつながりを続け、悩みや相談があれば支援しているといいます。
報道では、こうした関係が次の採用にもつながっているとされています。帰国後も信頼関係が続くことで、母国での評判や紹介を通じて、新たな人材との出会いが生まれやすくなると考えられます。
出典:千葉テレビ「外国人スタッフの生活面まで支援 帰国後もつながる地域密着型スーパーマーケット」(2026年9月公開、動画あり)
https://www.chiba-tv.com/plus/detail/2026092014464
2. なぜ「生活面の支援」が外国人材の定着に効くのか
職場の不安は「仕事以外」から生まれやすい
外国人スタッフの不安は、業務内容だけでなく生活の場面にも数多くあります。
- 体調を崩したときに病院でうまく説明できない
- ごみの出し方など、地域ルールがわからず近隣とトラブルになる
- 行政手続きや契約関係の書類が読めない
- 相談できる相手が職場にいない
こうした小さな不安が積み重なると、仕事への意欲や職場への信頼が下がり、早期離職の一因になりかねません。生活面を支える体制は、単なる「福利厚生」ではなく、人材の安定的な戦力化に向けた投資といえます。
定着が「次の採用」を生む好循環
マミーマートの事例が示すのは、定着支援が採用力にもつながるという視点です。
- 入社前後の不安を丁寧に解消する
- 安心して働き続けられ、スキルが定着する
- 帰国後も関係が続き、母国での評判や紹介につながる
- 次の採用がスムーズになる
採用コストをかけて人を増やすだけでなく、受け入れた人材が「この会社で働いてよかった」と感じられる仕組みを作ることが、中長期的には採用の安定化につながります。
3. 特定技能の「支援」で押さえておきたい制度のポイント
特定技能1号の外国人を受け入れる企業(受入れ機関)には、職業生活・日常生活・社会生活を支援する「支援計画」の作成と実施が求められます。義務的支援の主な内容は次のとおりです。
| 支援項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 事前ガイダンス | 労働条件や活動内容などの事前説明 |
| 出入国時の送迎 | 空港などへの送迎 |
| 住居確保・生活に必要な契約の支援 | 住まいの確保、銀行口座・携帯電話などの契約支援 |
| 生活オリエンテーション | 日本のルール・習慣、緊急時の対応などの説明 |
| 公的手続き等への同行 | 役所などでの手続きの案内・同行 |
| 日本語学習の機会の提供 | 日本語教室の案内や学習機会の確保 |
| 相談・苦情への対応 | 母国語などで相談できる体制の整備 |
| 日本人との交流促進 | 地域住民との交流機会の案内 |
| 転職支援(会社都合の契約解除時) | 次の就職先探しの支援 |
| 定期的な面談・行政機関への通報 | 定期面談の実施と、問題発生時の通報 |
これらは自社で実施することも、登録支援機関に全部または一部を委託することも可能です。マミーマートのように、制度上の義務にとどまらず現場の実情に合わせて支援を広げる姿勢が、定着の差につながる可能性があります。
4. 育成就労制度への移行を見据えて押さえたいこと
現行の技能実習制度は、育成就労制度へ移行する予定です。施行は2027年4月とされており、人材育成と人材確保を目的とした制度に見直されます。技能実習生を受け入れている、あるいは検討している企業は、今のうちから移行後の運用を意識しておくことが大切です。
食品・外食・農林水産分野の事業者が今から意識しておきたいのは、次の3点です。
- 受け入れ体制の見直し: 指導担当者の配置、日本語学習の機会、相談窓口の整備など、育成と定着を支える体制を点検する
- 特定技能への円滑なステップアップ: 長期的なキャリアパスを見据え、人材が成長できる環境を用意する
- 生活支援の仕組みづくり: 制度が変わっても、生活面の不安を減らす取り組みは共通して求められる
なお、具体的な要件や分野別の運用は、今後の省令・運用要領などで更新される可能性があります。最新情報は必ず出入国在留管理庁・厚生労働省などの公式サイトでご確認ください(本記事は2026年9月29日時点の情報に基づきます)。

5. 労働条件の明示ルールも見直しておきましょう
外国人材の定着には、入社時の認識のずれを防ぐことも重要です。2024年4月の労働基準法施行規則等の改正により、労働条件の明示事項が追加されています。主な追加点は次のとおりです。
- 就業場所・業務の変更の範囲の明示
- 有期労働契約の更新上限の有無と内容の明示
外国人材には、母国語や「やさしい日本語」を活用して、雇用条件を丁寧に説明することが望まれます。外国人労働者を雇用する事業主には、雇用管理の改善に関する努力義務もあります。労働条件の確認方法は、最新の厚生労働省の案内をあわせてご参照ください。
6. 自社で取り入れやすい「仕事の外」の支援チェックリスト
マミーマートの事例を参考に、まず着手しやすい取り組みを整理しました。
- 入社直後の生活オリエンテーション(ごみの分別、交通ルール、緊急連絡先など)を整備している
- 通院や役所手続きの際に、付き添いや同行ができる体制がある
- 日本語学習の機会を確保し、学習の進み具合を確認している
- 母国語や「やさしい日本語」で相談できる担当者・窓口がある
- 定期的な面談で、仕事と生活の両面の悩みを聞いている
- 退職・帰国後も、つながりを保つ方法(連絡手段、OB・OGの交流など)を検討している
すべてを一度に整える必要はありません。自社の現場で不安が出やすい場面から優先して対応し、段階的に広げていくのが現実的です。
まとめ:即戦力外国人材の採用と定着なら「スキルディッシュ」がおすすめ
マミーマートの事例から見えてくるのは、外国人材の受け入れを「人数を確保すること」で終わらせず、日本語、医療、生活ルールといった「仕事の外」まで含めて支える仕組みが、安心して力を発揮できる環境を生み、結果として次の採用にもつながるという点です。
2027年4月には技能実習から育成就労制度への移行も控えています。食品・外食・農林水産分野の事業者にとっては、採用の入り口だけでなく、入社後の定着支援まで見据えた体制づくりが、これまで以上に重要になります。
とはいえ、生活支援、ビザ申請、法改正への対応をすべて自社だけで担うのは負担が大きいのも事実です。そんなときは、食品業界に精通したパートナーの活用も選択肢になります。
食品業界特化型 外国人材総合支援サービス「スキルディッシュ」は、食品・外食・農林水産などの現場で働く外国人材の採用から定着までを支援しています。
💡 スキルディッシュをおすすめする3つの理由
- 現場理解・日本語能力を備えた「特定技能」即戦力人材が充実
食品業界の現場を理解し、一定の日本語能力を備えた特定技能人材をご紹介します。入社後の立ち上がりが早く、現場の負担軽減につながります。 - 食品・外食・農林水産などの業界特有の労務・現場条件に精通
衛生管理、シフト勤務、繁閑差など、業界特有の労務・現場条件を踏まえた受け入れをご提案します。業界の実情に合った採用計画を立てやすくなります。 - ビザ申請・行政手続きから採用後の定着フォローまでワンストップ支援
在留資格の申請や各種行政手続きから、採用後の生活面・就労面のフォローまで一括してサポートします。制度変更が続くなかでも、安心して受け入れを進められます。
「外国人材の採用を検討しているが、何から始めればよいかわからない」「育成就労制度への移行に向けて、受け入れ体制を見直したい」といった企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。貴社の採用計画や現場の状況に合わせて、最適な進め方をご提案します。
参考・出典
- 千葉テレビ「外国人スタッフの生活面まで支援 帰国後もつながる地域密着型スーパーマーケット」 https://www.chiba-tv.com/plus/detail/2026092014464
- 千葉県「千葉県男女共同参画・多様性社会推進事業所表彰」(令和7年度)
- 出入国在留管理庁、厚生労働省の公式情報(特定技能制度、育成就労制度、労働条件明示ルール)

