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価格ではなく価値で選ばれる農業経営へ|ロックファーム京都の事例に学ぶ、外国人材が活躍する組織づくりと定着のポイント
「人手不足のなか、外国人材を採用しても長く続けてもらえない」
「他の生産者との価格競争に巻き込まれ、人材に投資する余裕がない」
農業・食品業界の経営者や採用担当者の多くが、こうした悩みを抱えています。
その解決のヒントになるのが、京都府久御山町に本社を置くロックファーム京都株式会社の取り組みです。同社は「価格ではなく価値で選ばれる」経営を掲げ、従業員56人のうち27人が外国人という体制で、農産物の生産から加工・販売までを手がけています。
この記事では、農林水産省近畿農政局が紹介する同社の事例をもとに、価値で選ばれる経営と人材活用の関係、そして外国人材に長く活躍してもらうための実務ポイントを編集部が整理します。
※本記事は、農林水産省近畿農政局のウェブサイトに掲載された事例紹介を素材に、編集部が実務目線で解説するものです。数値や事業内容は掲載時点の情報です。最新の状況は各社・各機関の公式情報でご確認ください。
1. ロックファーム京都とは?事例のポイント整理
事業の概要
出典によると、同社の概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府久御山町 |
| 設立 | 2019年1月(代表は2018年に就農) |
| 営農類型 | 露地野菜、施設野菜、果樹 |
| 農地 | 久御山町約13ha、亀岡市約6ha、福知山市約6ha |
| 主な品目 | 九条ネギ、京都舞コーン(ホワイトコーン)、黒枝豆「麻ろ美」、イチゴ「あざといちご」 |
| 事業内容 | 農産物の生産、加工、販売等 |
| 労働力 | 56人(うち外国人27人) |
代表の経歴は、消防士の傍ら休日に農業を手伝うところから始まりました。現場に触れるなかで、価値の見せ方や相手が求める形づくりを身につけ、販路を広げたことが就農・法人設立につながったと紹介されています。
グループ全体で「多様な人材」が働く体制
同社には、共同販売を担う「SAMURAIFARMERS」と、農福連携に取り組む就労継続支援事業所「ロックスターズ」があります。従業員は、日本人29人、外国人27人、ロックスターズの利用者16人と、多様な人材が現場を支えています。パート・アルバイトのほか、近年は隙間バイト形式での雇用も増えているとのことです。
2. 「価格ではなく価値で選ばれる」ための3つの戦略
同社の取り組みは、外国人材の活用を考える企業にも共通する示唆を含んでいます。
戦略① 土づくりから販売まで一貫して担う
出典によると、同社の主力品目は、土づくり、栽培、ブランディング、流通・販売まですべて自社で行っています。「どう商品にして、お客様の手元に届けるか」まで考えることで、単なる生産にとどまらない付加価値を生み出しています。
戦略② 認証とブランド化で差別化する
九条ネギでは、国際的に認知された農業生産管理基準「GLOBALG.A.P.」の認証を取得しています。京都舞コーンでは、ブランド化、直販、体験に特化したファンづくりで、価格ではなく価値で選ばれることを目指しています。
戦略③ 競合と共同販売で、周年供給と価格競争からの脱却を図る
自社単独の販売では供給量が限られ、他のネギ農家との価格競争を強いられます。そこで同業者と共同で販売することで、府内随一の経営規模による周年供給を可能にしています。
編集部の視点: 「価値」で勝負する経営では、品質の安定、衛生・工程管理、継続的な出荷が欠かせません。それを現場で支えるのは人材です。人材の定着は、ブランド価値を守る経営基盤そのものといえます。
3. 外国人材が活躍する組織の共通項|事例から読み取れる環境づくり
同社は、多様な人材が働きやすい環境を整えることで、継続した雇用を実現しているとされています。出典から読み取れるポイントは次の3つです。
ポイント① 提案できる風土がある
「こうしたらもっと効率的になるのでは」「この方法ならもっといい野菜ができるかもしれない」といった提案を出せる環境づくりを行い、「この作物に挑戦したい」という思いがあれば、挑戦の機会を与える会社だと紹介されています。
ポイント② 属性ではなく、やる気と成果で評価する
年齢や性別に関係なく、自分で考えて動ける人を、経験や属性ではなくやる気と成果で評価するというスタイルです。外国人材にとっても、評価基準が明確な職場は将来の見通しを持ちやすく、定着の後押しになります。
ポイント③ スマート農業で負担を減らし、再現性を高める
ドローンによる農薬散布、自動操舵機能付きトラクター、施設(ほ場)の見える化などの導入により、作業の精度とスピードを高め、従業員の負担を軽減しています。出典では、省力化はゴールではなく、品質の安定と再現性を高めるための取り組みと位置づけられています。作業を標準化・見える化することは、言語や経験の異なる人材の教育にも役立ちます。
※出典には、外国人27人の在留資格の内訳や受け入れの詳細は記載されていません。本記事では、同社の取り組みを一般的な外国人材活用のヒントとして解説しています。
4. 農業・食品業界で外国人材に長く活躍してもらうための実務ポイント
特定技能は「支援」まで含めた受け入れ制度
特定技能1号の受入れ機関には、職業生活・日常生活・社会生活を支える「支援計画」の作成と実施が求められます。事前ガイダンス、生活オリエンテーション、住居確保の支援、日本語学習の機会提供、相談・苦情への対応、定期的な面談などが含まれます(詳細は出入国在留管理庁の最新資料をご確認ください)。
農業分野の特性を押さえる
農業分野は、天候や作物の生育に合わせて繁閑が大きく変わる産業です。特定技能の農業分野では、派遣形態での受け入れが認められている点も特徴です。ただし、農業分野の労働時間・休日に関する取り扱いには業種特有のルールがあり、就業条件は雇用契約書で明確にする必要があります。
- 繁忙期・閑散期の勤務時間、休日、賃金の考え方を、事前に本人が理解できる形で説明する
- 労働条件通知書は、母語や「やさしい日本語」を交えて丁寧に説明する
- 2024年4月の労働条件明示ルール改正(就業場所・業務の変更の範囲、有期契約の更新上限の明示など)に沿って対応する
2027年4月「育成就労」への移行を見据える
技能実習制度は、2027年4月に育成就労制度へ移行する予定です。人材の育成と確保を目的とし、受け入れ企業にはより適正な運用とキャリア形成への配慮が求められます。詳細は今後の省令・運用要領の公表に合わせてご確認ください。
5. 「価値で選ばれる」ために|外国人材の定着度チェックリスト
自社の受け入れ体制を、次の項目で確認してみましょう。
- ☐ 仕事の手順・品質基準を、写真・動画・図解などで見える化している
- ☐ 現場から改善提案や新しい挑戦を出せる仕組みがある
- ☐ 評価基準が明確で、外国人材本人が昇給・キャリアの道筋を理解している
- ☐ 繁忙期・閑散期を含めた労働条件を本人が理解できる言葉で説明している
- ☐ 生活ルール(ごみ・交通・防災など)を入社前後に丁寧に伝えている
- ☐ 社内に相談窓口があり、定期面談で不満や孤立の兆候を把握している
- ☐ 日本人従業員も含め、異文化理解や「やさしい日本語」への取り組みがある
- ☐ 機械化・スマート化を、教育や負担軽減にも活用している
「安く働いてくれる人手」として受け入れるのではなく、品質と価値を共に高めるチームの一員として迎える姿勢が、定着と生産性向上につながります。
6. 人材の課題も「スキルディッシュ」で解決
価値で選ばれる経営を目指すほど、現場を理解し、安定して働き続けてくれる人材の存在は重要になります。とはいえ、採用・手続き・定着フォローまでを自社だけで担うのは負担が大きく、特に中小規模の農業法人や食品企業では課題になりがちです。
そこで頼りになるのが、食品業界特化型 外国人材総合支援サービス「スキルディッシュ」です。
| 企業の課題 | スキルディッシュで解決できること |
|---|---|
| 現場に合う人材が見つからない | 現場理解・日本語能力を備えた「特定技能」即戦力人材を紹介 |
| 業界特有の労務・現場条件がわからない | 食品・外食・農林水産などの業界特有の条件に精通した専門的サポート |
| ビザ申請や行政手続きが煩雑 | 申請・手続きをワンストップで支援 |
| 採用後すぐに辞めてしまわないか不安 | 採用後の定着フォローで、悩みや行き違いを早期に把握 |
| 育成就労への移行に備えたい | 制度動向を踏まえた採用計画の相談に対応 |
まとめ:即戦力外国人材の採用と定着なら「スキルディッシュ」がおすすめ
ロックファーム京都の事例は、価格競争から抜け出し、価値で選ばれる経営を実現するには、ブランド化・認証・共同販売といった戦略と、多様な人材が力を発揮できる組織づくりの両立が欠かせないことを示しています。
外国人材は、人手不足を補うだけの存在ではありません。提案しやすい風土、成果に基づく評価、負担を減らす仕組みが整えば、品質と生産性を高める大切な戦力になります。2027年4月の育成就労への移行を控え、人材を「選ぶ・育てる・定着させる」体制をいまのうちに見直しておくことが重要です。
💡 スキルディッシュをおすすめする3つの理由
- 現場理解・日本語能力を備えた「特定技能」即戦力人材が充実
食品・外食・農林水産などの現場を理解し、一定の日本語能力を備えた特定技能人材をご紹介します。入社後のミスマッチやコミュニケーション不安を減らし、早期の戦力化を後押しします。 - 食品・外食・農林水産などの業界特有の労務・現場条件に精通
繁閑差、シフト勤務、衛生管理など、業界特有の条件を踏まえたサポートが可能です。現場の実態に即した受け入れ体制づくりをご提案します。 - ビザ申請・行政手続きから採用後の定着フォローまでワンストップ支援
煩雑な申請や手続き、採用後のフォローまでを一括でお任せいただけます。小さな行き違いを早期に拾い上げ、定着率の向上につなげます。
「価格ではなく価値で選ばれる経営を目指したい」「外国人材が長く活躍できる体制を整えたい」「育成就労への移行を見据えて採用計画を見直したい」とお考えの経営者・採用担当者さまは、ぜひ一度ご相談ください。貴社の状況に合わせた最適な受け入れプランをご提案します。


